お話
ぼく、ルドルフと兄貴分イッパイアッテナのとびきりゆかいなのらねこ生活。
ぼくたちの、知恵と勇気と友情の物語。。
ぼくは黒ねこのルドルフ。この「ルドルフとイッパイアッテナ」はぼくが書いた本。
ねこに本が書けるわけないって?ちょっとちょっと、そんなふうに思うなんてキョウヨウがないなぁ。
飼いねこだったぼくは、ある日魚屋に追われて、トラックにとびのった。気づけば、ぼくは知らない土地に…。
「ここはどこ?これからぼくはどうなっちゃうの?帰りたい!うちに帰りたーい!」
泣いているぼくの前に現れたのがイッパイアッテナさ。イッパイアッテナってすごいのらねこなんだ。強いし、いろんなことを知ってる。しかも字も書けるの。ねこにだってキョウヨウが必要なんだって。
ぼくはイッパイアッテナと一緒にいていろんなことを覚えたんだ。
のらねこ達とも仲間になれたし、ブッチーっていう飼いねこの友だちもできた。ぼく達のいるすぐとなりには「デビル」という犬もいる。全てがぼくが飼いねこだった頃とはまるで違う世界。このままのらねこでいるのも悪くないかもねー。でもさ、イッパイアッテナは、のらねこになることには反対なの。なぜかって?そこにはイッパイアッテナのひみつが・・・。
ぼくを元の家に帰すためにイッパイアッテナは犬のデビルと・・・。
そんなことをイッパイアッテナに教わった字でいっしょうけんめい書いたのがこの本。結末はこのお芝居で。
これは、ぼくたちの知恵と勇気と友情がつまったお話なのさ。
原作・斉藤洋(講談社刊) 脚色:久野由美 演出:三亜節朗
音楽:遠山裕 ステージング:酒井麻也子 衣装:柿平衣名美 美術:矢羽田輝伸
照明:坂本義美 音響:山北史郎
制作:上保節子
舞台写真
感想
子ども達から届いた感想
- 私は『ルドルフとイッパイアッテナ』という劇を観て、「ぜつぼうは、おろかものの答え」という言葉が心にひびきました。この本は読んだことがなかったけど、すごくおもしろかったです。私がいちばん好きなところは、ルドルフたちに いじわるしていた犬を助けてあげるところです。あんなにいじわるされていたのに、助けてあげるルドルフは、すごくやさしいなと思いました。劇団たんぽぽさんは、私のばあばが小学生のころにもあったと、ばあばに聞いて、すごく歴史のある劇団なんだなと思いました。すごくおもしろい劇をしてくれてありがとうございました。
静岡県 浜松市 小学校6年生
- みんながトラックをさがすところが感動しました。理由は、仲間のためにしんけんにさがしていたからです。 私は、げきをみて動物たちをたいせつにすることがよくわかりました。かっていた人がどれだけ理由をつけても、犬やねこをかえないのはかわいそうだから最後まで育てた方が動物もしあわせだし、かっている人もしあわせだと思います。
- ルドルフが字をならおうとしたところが心にのこりました。字をならいたいという気持ちがすごいと思いました。そして、わたしが読めなかった字も読めるまでべんきょうしたんだなって伝わってきました。
静岡県 袋井市 小学校
- ルドルフとイッパイアッテの本が読みたくなりました。とくによかったところは、ルドルフとイッパイアッテのたすけあいがおもしろかったです。ルドルフはぶじにもどれたのかな?イッパイアッテナはかいぬしがもどってきたのかな?すっごくおもしろかったです。
静岡県浜松市 小学校4年生
先生方から届いた感想
- 洒落のきいた劇で子ども達にわかりやすく、よく劇のないようが伝わってきていたようです。また、車に乗っているときの表現の仕方など子どもたちと音読劇をやっていく中でできそうな仕掛けがたくさんあったのでとても勉強になりました ・子どもたちが、初めから終わりまで集中してみていました。たんぽぽさんの劇は、楽しさあり、主題がわかりやすく、とてもよいと思います。団員さんの一生懸命さも近くで観ることで伝わったと思います。私は久々に全員集まっての芸術鑑賞でしたので、こうして本物を生で感じる体験は大切だなと感じました。
- 後ろの列の子どもも見えたと言っていました。距離を取るなど、コロナ対策をしながらの生の演劇を観られたことはとても有意義な時間でした。
静岡県 袋井市 小学校
- 低学年の子どもたちにもよく分かる劇でした。子どもたちは「楽しかった!」と大満足していました。
- 分かりやすい工夫があちこちにされていて、みんな楽しめました。
- どの年齢の子も楽しめるものだったと思います。
静岡県 浜松市 小学校