和尚さんと小僧さんのおはなし集めました
お話
和尚さんと小僧さんによる昔々の日本のおはなし。はじまりはじまり~
『さんまいのおふだ』
山へ花切りに行った小僧さん。日が暮れて、暗くなり、帰り道が分からなくなってしまった。一晩泊めてくれたのは白髪のおばば。夜中に小僧さんが目を覚ますと、
「小僧はうまそうだな・・・」
『てんしき』
和尚さまに言われ、ご近所に「てんしき」を借りに行く珍念(ちんねん)。でも、「てんしき」っていったい何?
「おはえはわからないことはすぐ人に聞く。ちょっとは自分で考えろ。」
なんて怒られたけど、和尚さんも近所の人たちも、ひょっとして知らないんじゃないの・・・・?
大工と鬼六とお地蔵さん
お話
むかしむかし、あるところに、とても流れの速い川がありました。
何度橋をかけてもすぐ流されてしまいます。困った村の人たちは、
隣村の腕のいい大工に頼みました、大工は「よしきた」と引き受けましたが、
あまりに流れの速い川を見て心配になりました。
するとそこへ、鬼が現れました。
「俺が橋をかけてやる。そのかわり、おまえの目ん玉をもらうぞ。」
鬼はたった2日で立派な橋をかけました。大工は目玉をとらないように必死に頼みました。鬼は、
「俺の名前を言い当てたら目ん玉をあきらめてやる。」
と言いました。
大工が困っていると、お地蔵さんの声が聞こえてきて・・・。